SEOで成果を出せるホームページ制作のために!意識しておくべきこと
最終更新日:2024/05/20
WebマーケティングにおけるSEOという概念は広く定着している一方で、変化しつづけるアルゴリズムに対処するために苦戦している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、はじめてのWeb制作でSEOに取り掛かる方にもわかりやすいように、そもそもSEOを行う目的や、SEOを活かしてWeb制作をする際に意識すること、注意するとよいことをまとめました。
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はじめに
SEOで「本当の成果」を出すためには、「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを、長期的に作成していく」必要があります。
検索エンジンが誕生した当初のSEO対策は、それこそ「ページ内にキーワードを多く入れる」程度の「裏ワザ」のようなものでも効果がありましたが、2011年頃から行われてきた検索エンジンの度重なるアップデートにより、「本当に価値のあるWebサイトをユーザーに届けるための技術」は飛躍的に精度を上げ、現在も日々進化を続けているからです。
SEOを含むWebマーケティングを行っていくには、専門的な知識やスキルをもった人員をそれぞれの部署に配置し、社内の体制を整える必要があります。自社にリソースが無い場合は、Webマーケティングの支援をしてくれる会社を探してアウトソーシングするのもひとつの手段です。
そもそもSEOって?
SEOとは、Search Engine Optimization「検索エンジンの最適化」という意味です。Googleなどの検索エンジン(Search Engine)に最適化(Optimization)したwebサイトを作ることで、検索結果での上位表示をねらい、訪問者数を増やす施策のことです。
SEO対策を適切に行うと、自社が扱うプロダクトやサービスに関連するキーワード検索をしたユーザーを、狙って集客できます。このようなユーザーは、検索して自ら訪れることから検討度も高く、他の集客手段よりも高い確率で売上につなげることが可能です。
検索エンジンで上位に表示されれば相当なアクセス数を獲得でき、宣伝広告費の面でもコスト削減になるほか、「上位表示されている=Googleからのお墨付きのサイト」というようなユーザーからの信頼度を高める効果も期待できます。
ちなみにSEOにおいて検索エンジン=Googleと言われる理由は、日本国内の検索エンジンのシェア率から見ても90%以上がGoogleの仕組みにもとづいているため、Googleに対するSEOを行えば対策としては充分と言えるからです。
それではSEOとは具体的にどのような施策を行っていくのでしょうか。次の章から説明していきます。
SEOの種類
SEO対策の具体的な手法はさまざまありますが、大きくは「コンテンツ施策」「内部対策」「外部対策」の3つの種類に分けられます。それぞれを詳しくみていきましょう。
コンテンツ施策
「ユーザーにとって有益なコンテンツをつくる」SEO対策の根幹となるのが「コンテンツ施策」です。ユーザーが求めている情報、ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツの提供を目指すことが、すべてのSEO対策の基盤となります。
まずは「狙いたいキーワード」を設定し、そのキーワードで検索してきたユーザーが閲覧することを想定してコンテンツを作成していきます。ユーザーがなにを求めているのかという「検索意図」を明確にし、キーワードに対してコンテンツが価値を提供できているかを検証してください。またコンテンツによっては、記事に限らず画像や動画、電子ブックなどユーザーにとってより情報が得やすい形態を模索することも大切です。
訪れたユーザーがほしい情報を見つけられることはもちろん、ページ上でこちらのしてほしい行動をとってくれるような導線になっているかも確認しましょう。
内部対策
webサイトを検索エンジンに正しく理解・認識してもらえるようにページを整える施策全般を「内部対策」と称します。代表的なものとしてはタグの最適化をしたり、表示速度の改善をはかります。
タグの適正化について例をあげると、検索エンジンがまずWebサイトの内容を判断する要素は「titleタグ」です。「titleタグ」をページの内容と関連性の低いキーワードに設定すると、コンテンツの内容と乖離してしまいます。ユーザーは「タイトルから想像した情報が得られなかった」とページからすぐに離脱することになり、結果、検索結果にも表示されにくくなります。「そんな簡単なこと?」と思うかもしれませんが、実際に「面倒だから」という理由で全てのページに同じtitleタグが使われたまま見過ごされているというケースがあるように、SEOではきめ細やかな対応が必要です。他にも「descriptionタグ」「h1タグ」など主要となるタグから見直していきましょう。
表示速度に関しては、クリックしてから3秒以内に応答がないと半数以上のユーザーが離脱するというデータがあるように、読み込みに時間がかかるWebサイトは減点対象です。コンテンツの質としては同等レベルのWebサイトがふたつあったとしたら、速く表示されるwebサイトの方がユーザーにとって満足度が高いと評価され、上位表示されるようになっています。近年はとくに、スマホでの表示速度も重視されているため、漏れなく検証してください。
一度にすべての対策を講じるのは難しいので、先に解決すべき課題を見極めてひとつずつ改善していきましょう。
外部対策
外部からのリンクを獲得するための対策です。外部とは自社SNSまたは他のwebサイトからのリンクのことで、Googleは「たくさんのwebサイトから紹介されているのはよいwebサイトの証である」と評価するため、外部リンクが多く貼られているWebサイトは上位表示を得やすいのです。
自社でできる対策としては自社SNSや、自社のサテライトサイト内からリンクを設置する方法があります。ただそれだけではリンク数としては限られるため、やはり他のWebサイトからリンクを貼ってもらう必要があります。訪れたユーザーに「役に立つ情報だからシェアしたいな」「友達に教えてあげよう」などと思わせるような良質なコンテンツをつくり、さまざまなサイトから紹介してもらえるようなwebサイトを目指してください。本質的にはコンテンツ施策とつながる部分ともいえます。
外部リンクを購入する「不正な方法」も存在しますが、低品質のサイトから貼られるリンクは評価を下げ、Googleからペナルティを受ける可能性もあり、長期的な視点から見ればマイナスです。決してしないようにしましょう。
SEO施策の優先度
3つのSEO対策についてお話したところで、まずは何からはじめるのがよいでしょうか。優先順位としては「コンテンツSEO」に重点をおきましょう。繰り返しにはなりますが、Googleが上位表示したいwebサイトとは「ユーザーにとってより有益でより質の高いwebサイト」です。
コンテンツの品質については、Googleからも評価項目が提示されています。(https://developers.google.com/search/blog/2019/08/core-updates)オリジナリティがあり明らかな情報であるか、示唆に富んだ分析が盛り込まれているか、情報源は明確か、モバイルデバイスでも適切に表示されるかなどの基準について、客観的な視点をもってコンテンツ作成に取り組むようにしましょう。
またねらったキーワードに対してどのようなサイトが上位表示されているかを確認し、類似したサイトタイプのページが表示されるようであれば、自社のwebサイトも表示される可能性が高くなります。保有ページ数、コンテンツの更新頻度にも留意し、常に時代のニーズにフィットした情報を届ける意識も大切です。
コンテンツを整えた上で内部対策、外部対策を丁寧に行っていくことで、相乗効果が見込めます。
SEO観点でWeb制作会社を選ぶときに気を付けること
SEOについて学び、いざWeb制作会社を選択する段階では、「SEOに強いWeb制作会社」というキャッチコピーは非常に頼もしく魅力的に見えるかもしれません。しかしWebサイトを作成する時点において、SEO観点で大きな差が出るというのは考えにくいことです。
Web制作会社はおおまかに「制作」をメインにしている会社と「マーケティング」に特化している会社に分類できます。「一般的に認識されているWeb制作会社」は前者で、名刺がわりになるような、デザイン性のある見栄えのいいwebサイトを作成するのに向いています。ただし、webマーケティングの長期的な運用に対するサポートを考えるのであれば、Web広告やSNSなどのノウハウや専門知識を有する後者が最適です。
SEOは長期的な取り組みとなり、「Web制作時にコレをすれば劇的に効果がつづく!」という魔法のような方法は存在しません。継続的かつ複合的にさまざまな施策にコツコツ取り組む、地道な作業ともいえます。
せっかくWebサイトを制作するのであれば作って終わりではなく、SEO観点での長期運用を視野に入れたいものです。定期的なWebマーケティングの支援があるかを確認し、求める成果が得られるようなWeb制作会社を選んでください。
まとめ
SEOについての基本的な知識や、SEO観点でのWeb制作会社の選び方について解説しました。
SEOはとても複雑で奥が深い上に、Googleが掲げる「ユーザーファースト」の理念にもとづいてこれからも日々変化していくでしょう。上位表示されるのがゴールではなく、キープするための施策を講じていかなければ成果を出し続けることはできません。
SEOにおいては、Webサイトの制作を依頼するときに、Webマーケティングのノウハウをもつ会社を選ぶことが有効であることは先述しました。どの制作会社にするかを選ぶ際は、「導入企業の成功事例」などのSEO実績を参考に、自社のニーズにフィットしているかをよく検討してください。
同時に、自身である程度SEOの知識をつけ日々アップデートしていくことも、よいweb制作会社を選ぶのに役立つだけでなく、業者との情報格差を埋め、その後の運用において成果を出すために必ず力となってくれます。ぜひ前向きに取り組んでみてください。